「転職が多いと転職活動に不利になるってよく聞くけど…すでに6回転職してる私にはもう転職は無理かな…」
「転職したい！だけどこれまでの転職回数が気になって一歩踏み出せない…」
働き方の多様化が進んだことで、転職は珍しいことではなくなっています。しかし、転職回数が多いことは一般的に次の転職に「不利になる」と言われています。たしかに、転職回数が多くなると企業側に不信感を持たれてしまうため、転職成功率が下がってしまう傾向があります。
私自身、これまでに5回の転職を経験しています。5回目の転職は30代に入ってからで正直苦労しました。そもそも私は面接が苦手です。転職が多いことがコンプレックスで、面接の際も自信が持てず「行き当たりばったりな人」「忍耐力がない人」と思われるかもしれないと不安に思いながら転職活動をしていました。
転職回数が多いことは、本当に転職活動での不利になるのでしょうか？
確かに不利になる可能性はありますが、転職が多い人は他の人とは少し違った対策をすれば成功が見えてきます！私もこれからお話することに注意して面接に挑んだだけで採用率上がりました。結果、転職できましたから安心してください！
今回は、転職回数が多い方の強みや特徴、転職成功を実現する方法などをご紹介します。私と同じように、転職回数が多いことをコンプレックス、不安に思っている方はぜひ参考にしてみてください。
本記事の目次
企業が転職回数が多い人に持つイメージ
企業が「転職回数が多い人」に対して、下記のようなイメージをいただきます。
- 忍耐力・持続力が低い人
- 他責傾向が強い
- スキルが身に付いていない
- 人間性に問題がある
企業側は、やはり長く勤めてほしいので「コストをかけて採用したのにすぐ辞められてしまっては困る」と不安を抱きます。
採用コストの大きな損失を防ぐために、できるだけ長く働き会社に貢献してくれる人材を採用したいと考える企業が多いのは当たり前です。
転職回数が多い人の武器・強み
転職回数が多いことはマイナスイメージではありますが、しっかり自分の武器や強みになることもあります。まず、他の人にはない転職回数の多さから生まれる“強み”を知っておきましょう。
キャリアと経験値が豊富
転職を繰り返している場合、「ひとつの職場での成果がアピールしにくい」という悩みが生まれます。ただ、さまざまな職場での経験はしっかり自分の強みになってくれます。それが、希望している業界とは全く別の業界での経験だったとしても、もちろん同じ業界での経験でも、あなたの「強み」としてアピールしましょう。経験が無駄になることはありません。
職場によって働き方や人間関係はさまざまですし、仕事の方針も異なります。それは、同じ会社でずっと働いていたら知ることができなかった経験ではないでしょうか。
1つの会社を極めた人よりも、新しい工夫や提案ができる可能性も高いはずです。
「会社によって考え方も仕事のやり方も違う」ということを自分の経験から理解して、次のキャリアに活かすことができるというのは“最大の武器”です。
チャレンジする行動力がある
転職が多い人の長所として、“行動の早さ”が挙げられます。転職することで生じる将来への不安よりも「自分が望む道に進みたい」とチャレンジする行動力があります。
転職は、相当な時間も体力も使うので、実際に行動を起こし始めるまでが億劫で時間がかかるという方も多くいます。
しかし、転職を繰り返している人は、持ち前のアクティブさで目の前のチャンスを逃さずゲットすることができます。
視野が広い
転職回数が多いと、一定の職に定着しないことから“飽きっぽい”イメージがつきますが、それは言い換えると「興味の幅が広い」ということです。
色々なことに目を向けて、チャレンジしてみようという視野の広さを持っています。
転職が多い人なりの強みがあるよ！自信持つべし！！
転職が多くても転職に成功する6つの裏技
転職回数が多くても、面接官を安心させることができれば、転職回数ではない長所をみてもらうことが可能です。あなたの魅力を目立たせる方法をご紹介します。
職務経歴書は「キャリア式」で書く
職務経歴書には「キャリア式」というフォーマットがあります。キャリア式は、自身の職歴を時系列で書くのではなく「経験した業務」や「携わったプロジェクト・キャリア」ごとに経歴をまとめる形式です。転職を繰り返してしまっている方は、こちらの職務経歴書の形式が断然おすすめです。
一般的な形式は「編年体式」で、職務経歴書は古い順に在籍していた会社を並べる書き方です。キャリア式は、職歴を会社ごとに整理するのではなく、職種ごとに整理したものです。
キャリア式のメリットは、転職回数に注目されにくいという点です。キャリア式で記載すると、これまでに経験した業務内容を基準にして経歴を伝えるので、転職回数が目立ちにくく、より効果的なアピールができます。
転職の理由を明確にしておく
「入社してみたら聞いていた業務と全く違うものばかりやらされた」「社内でパワハラにあった」など、退職理由はネガティブな可能性が高いです。
まず、面接通過するために大切なことは、嘘をつかずに「なぜ辞めたか」を伝えることです。
嘘をつくことはいけませんが、伝え方には工夫が必要です。企業側は「すぐに辞められては困る」と不安に思っているので、その不安を取り除くようなポジティブな言い換えをして伝えましょう。
特に理由が「なんとなく転職を繰り返してきた方」や「前職に不満を持ち転職された方」は、理由をそのまま伝えるのはとても危険です。不採用になる最大の原因になってしまいます。
転職・退職理由のポジティブな言い換えの方法は、下記の記事に詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
ステップアップに成功していることをアピールする
転職回数が多いとスキルや経験が未熟だと捉えられがちです。しかし、キャリアプランが明確で「これまでの職歴が一貫している」「転職でステップアップに成功している」場合はネガティブな印象を与えません。
例えば、年収が上がっている、役職についているなどのことはしっかりアピールしましょう。また特別なことでなくても、転職することで新たな知識やスキルを身に付けているということをしっかり伝えることが大事です。
成長のプロセスが分かるような転職をしている人は、プラスの評価を得ることができるはずです。
スキルや経験をしっかりアピールする
さまざまな経験を通して、培ってきたスキルやキャリアをアピールすることはとても効果的です。たとえ在職していた期間は短かったとしても、そこで得たスキルやキャリアが、企業が求める人材像とマッチしていれば評価を得ることができます。
未経験転職の場合でも「さまざまな場所で経験したことで広い視野を持ち知識の幅が広がった」とポジティブに伝えることができればプラスの印象を与えることができます。
転職回数の多さを引け目に感じてしまう方が多いかもしれませんが、視点を変えれば「いろいろな職での経験値がある」という大きな強みになります。
自信を持って、スキルや経験を身に着けてきたことを武器と考えてみましょう。
転職回数を影響しにくい業界を選ぶ
転職回数の多さは採用時に不利にならないと言われている業界を選ぶことも一つの方法です。
特にIT・WEB業界は転職回数が影響しにくい業界です。私も現在EC業界にいますが、周りにも転職を繰り返してきた人が多くいます。また未経験転職者も多いのが特徴です。
IT業界は、近年のIT化によって人材ニーズは高まっているのに供給が追い付いていない、つまり慢性的な人材不足になっています。実力やスキルを何よりも重視する業界なので、転職の回数よりもどれだけ会社に貢献してくれるかが採用のポイントになります。
転職を後悔しないために転職エージェントを利用する
私自身もそうでしたが、転職回数の多さにコンプレックスを持っている方は「採用してくれればどこでもいい！」と少し諦めの気持ちを持っている方もいるのでないでしょうか。
自信のなさからくるものかもしれませんが、マイナスな気持ちのまま転職活動を進めてしまうと、ミスマッチしてしまったりブラック企業を選んでしまうリスクがあります。それでは、転職できたとしても「成功した！」とは決して言えません。
「次こそは転職で失敗したくない！」という方は、特に転職エージェントや転職サイトに相談されることをおすすめします。私も実際、最終的には転職エージェントを利用して転職に成功することができました。
転職エージェントを利用すれば、転職に対して的確なアドバイスを受けられるので、採用率も急激にアップしますし、あなたの特性や希望を考慮して求人を紹介してくれるので、ミスマッチも少ないです。
1人での仕事探しや転職活動が不安な方は、転職エージェントや転職サイトを利用し、自分の市場価値について客観的なアドバイスをもらうことが転職成功のポイントになります。
まとめ
転職回数は「強み」にも「武器」になります！
転職経験をプラス評価になるようアピールすることができれば、転職成功率を上げることができます。あまりコンプレックスに後ろ向きに捉えず、ポジティブに行動することが大切です。経験が無駄になることは決してありません！これまでの経験の豊富さを存分にアピールしましょう。
今回は、転職回数が多い方向けに強みや特徴、転職成功させる方法をご紹介しました。
転職回数を強みにして、自分に合った仕事探しに一歩踏み出してみましょう！
